計測センサ

樹液流センサ

Plant health care sensing

植物生理センサとして樹液の流量をリアルタイムに可視化

植物周辺の環境だけ計測しても植物の健康は守れません。
人の医療が聴診器をあてることから始まるように、植物の医療も、まずは植物体内の鼓動に耳を傾けることからはじまります。シックスセンサやフォースが使えればよいのですが、人間そうもいきません。
樹液流センサは植物用の聴診器に相当し、科学的なプラントヘルスケアを可能にします。

樹液流量とは?

根から葉裏に分布する気孔まで続く、一連の樹液の流れを樹液流(Sap flow)と呼びます。木部(導管)のサイズと茎、幹、枝断面積内での分布様式は植物によって多様な様式があります。樹体内を流れる樹液流は蒸散作用が駆動力であり、蒸散量は日射によって変化する気孔開度と大気の乾燥具合によって経時変化します。

気孔開度は水道でいうところの蛇口の開き具合に相当し、葉が受ける受光量や風速、湿度によって変化します。大気飽差は水流を生む水圧(実際は水道とは逆で乾燥した大気が葉から水を引っ張る負の力)に相当します。

薄膜型樹液流センサ

樹液流センサは、植物の樹体内を流れる樹液流量を非破壊で計測するセンサです。いわば植物の聴診器。茎熱収支法という方法で樹液流量を求めます。

茎熱収支式樹液流センサの仕組み

茎熱収支法を用いた樹液流センサのことで、侵襲的な他の計測原理(グラニエ法など)に対して唯一非侵襲的に茎/枝の樹液流量を計測することが可能です。計測部位に薄膜ヒーターを巻き付け、既知の熱量を植物体に付与し、ヒーター周囲に配置した微細な温度センサによって計測部位で成立する熱収支式を解くことにより樹液流量が求まります。


薄膜化した最新式の樹液流センサにより、低コストで樹液流計測が可能です。

  • 膜厚 200μm
  • センササイズ 4タイプ(6-9/9-12/12-18/18-35 mmφ)
  • サーミスタ数 4個/センサ
  • サーミスタサイズ 1005(メートル)サイズ


樹液流センサの構成

IoTゲートウェイNorman miniを使用する場合

Norman mini Sap

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